Nikon F2

Nikon F2 1979年、大学3年生の時、念願のNikon F2 Photomicを買った。
 一括払いなんて火星に行くより無理だったのでカメラ月販で12回払い。当時の金利は年12%。
 それでもやっと買えたことに嬉しくて、その夜は女をほっぽり投げてこのF2を抱いて寝た感じだった。←この頃からオタクの気が芽生える。

 使いまくって壊したり譲ったりして、のべ6台ぐらいのF2を使った。そして、最後に残ったのがこのチタンボディ。F2の思い出として今でも使っている。
 使うと言ってもアイレベルファインダーで露出計が内蔵されておらず、もっぱら複写やスタジオなどの室内撮影のサブとして愛用。

 何故かF2のチタンボディは希少で、ボディにイタリックで「Titan」と記してあるのとないのがあり、記していないのが報道用で、記してあるのが一般用というぐらいしか分からない。
Nikon F2 詳細はよりF2オーソリティにお任せするが、この時代はチタンに塗装するのは難しかったのか、やたら塗装が剥げる。写真では見えないがボディの底は、シルバーメタリックツルツル仕様になってしまった。

 F2よりもFの方が良いという声が多いニコンファンだが、使い勝手などのバランスを考え、また今でも現役で使えるカメラとしては、F2が最高峰ではないかと思っている次第だ。←多分にF2への思い込みから。

Nikon F2 オタクと言われようが、F2のフォルムは美しい。ライカにはない独特の重厚感がある。

 実際の撮影では、露出計がないと話しにもならないので、フォトミックファインダーASを付けていたが、電子基盤劣化から露出のばらつきが出て、サービスステーションからも見放され、とうとう修理不能となってしまった。
 ダメなら基盤も自作してしまう修理屋さんもあるとのこと、ゆとりができたら直してみようと思っている。