Nikkor 35mm f2 / f1,4

35mm 使用頻度、28mmが50%なら、この35mmは30%で、特にここ数年は35mmが多い。
 このf2は最初のAiタイプで、後日最終タイプのf1,4を買ったのだけど、その差があまりなく、むしろf2の方がピントの山とかが掴みやすく描写も良い。とするとあまり設計が変わっていないのかと思ってしまうこのレンズ。

 はるか30年前はニコン全盛とも言え、先輩カメラマンなどは「昔はニッコールの35mmと105mmの2本があれば仕事ができた。」なんて羨ましいことを言っていたぐらい、ニコンの威信をかけたレンズの一つである。

 大口径レンズブームとなりf1,4も脚光を浴びるようになったけど、絞り数の関係で、f1,4の最小絞りはf16。広角を使う中ではf22は欲しい。その兼ね合いからすればf22まであるf2の方が使い勝手は良い。
 実際、f1,4の開放でのピントは、f2に比べ山が掴みにくい。f1,4開放の設計上に無理があるのだろうか?
 一番良いのは、両方持って使い分けるというのがあるが、私の場合は、ついついf2を選んでしまっていて、それが実情だろう。

 標準ズームの中にしっかりと入ってしまい、影の薄くなった35mmだけど、敢えてこの単体を持っているアマチュアカメラマンを見たりすると、とても嬉しくなってしまうのだ。