Nikkor 28mm f2

20mm 室内撮影における標準広角がこの20mmで、ここ数年一番出番が多い。
 昔は開放値がf3.5やf4で、設計も古く、どちらかというとあまり良い描写ではなかったニッコールの20mmだったけど、このf2,8になってからは、クラスNo.1と言えるぐらいの力があり、ピントの解像度とクリアー感がピカイチ。
 これは近接補正機能が付いているからだろう。
 通常ヘリコイドを回すと鏡銅はそのまま繰り出すが、これは中のレンズだけが回転し、近接における周辺の流れやシャープネスの劣化を補正する機能だ、とカタログに記してあった、ような微かな記憶がある。

 専用フードもあるが、どうみても穴の開いたコーヒー皿の大きさで、シャンプーハットをかぶったような感じになり、スタイル以前にフードとしての効用や携行性を考えてみても、どうもいただけない。
20mm しかし、フードがなくてもモロに光が入らない限り、殆どフレアーもゴーストも出ない。
 コンパクトなのでF4に付けても軽く、1/8でもブレないのが嬉しい。
 ただ一般的な画角とは言えず、ズーム全盛となった昨今、やや忘れ去られている観もする20mmだけど、ニッコールを代表するレンズの一つだと思う。

   後玉は飛び出ているので良く傷が付きやすく、もう何回も交換している。ゴムリングは破れてこの間交換したばかりなので、とても綺麗で嬉しい。