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36-35
 ノスタルジア・海(I)

星が海に落ちずに
平野の向こうに光っている
風は塩の匂いを含まず
草の根の苦い味がする
いつも朝は霧だ
霧の中に見え隠れする舟の代わりに
うつけたような太陽が淡く浮いている
100キロ離れた海を思うわたしに
同居人は風呂場にペンキで魚を画いた
三匹の青い魚と居る時と
電話にクロールしながら近づいて行く時と
同居人の魚のような体に触れる時だけ
太陽は海の底で弱い光を放っている

Time To Time

36 - 35

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