モンディーン

モンディーンの腕時計

 昔、写真の師匠とかに冗談で、死んだらライカM3をくださいね、とか言っていたけど、今実際そうなったらM3をもらった嬉しさよりも困惑の邦画勝るような気がするのは、こんなのもらってどうすんのだろうか、があるからだ。
 形見と言えば、故人が愛していたモノ、良く接していたモノ、身近に置いていたモノとかがああって、それを形見としてもらった場合、その故人の接し度を何処かしら継承しなければならない感がし、たまにフィルムを通すとはしても通常は他のカメラと同様に防湿庫に入れておくのは、どうも気が引けたりもするのは考え過ぎだろうか。
 他には時計や万年筆などだったらどうなのだろうか。いずれにしろもらう方はなかなか形見のもらい受けを辞退しずらい。カメラにおいては、形見の品として認識し部屋の何処かに置おいておくインテリアとしての存在感を見いだすのが良いのかな、と思ったりもするが、私の場合、もらって困るのならみんな燃えないゴミで処分がベストと家人に伝えたりしている。

 死んだばーちゃんの場合、形見と呼べるものは皆無で、それはそれで良い。
 死後の財産分与も終わり、少しの貯金を財産として得たところで、これで何かを買ってそれを形見にしようということになり、家族全員と言っても3人だけだけど、共通の普段使えるものを探したら腕時計になり、ちょうどカミさんがヨドバシカメラの店頭にて一目ぼれしたスイスのモンディーン(MONDAINE)というメーカーのにした。
 スイス鉄道の公認時計らしく秒針が可愛いくて、以前アップルがこれを真似して一悶着があった時計らしい。
 まずシンプルで良く、赤い皮ベルトの色合いが微妙に独特で可愛いく、また金属ベルトも他とは違いつや消しっぽいシックさがあり、この辺の好みはカミさんと共通している。価格もブランド品風に高額ではなく2万〜3万とお手頃だ。

 カミさんはあらかじめ赤いベルトのを買っていたので金属ベルトにし、私は職業柄なんでもOKの赤いのにし、娘は何故か黒ベルト、文字盤も黒。久しぶりに個性あるなぁ、と思った。
 ばーちゃんの形見としては良いと思うが、名前が覚えられない。聞かれたら「スイス鉄道公認の時計メーカーの」というのが関の山だが、我が家には合っているように思える。

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