体育の日 その1

『白河ラーメンの神髄 とら食堂 全仕事』

ハスラー

とら食堂

 先の三連休は、新しく来た軽ペネロープ号に乗ってかみさんと一緒にオヤジの実家白河へ行った。小さな軽自動車だけどピンク色なので、広いサービスエリアでも遠くから分かるので良い。前のは白いアルトバンだったので探し迷子になることしばし。
 田舎に行くのなら昼飯は、とら食堂だ。11時開店なので30分前に着いたら、駐車場も一杯ですごい行列、どうなっているんだ・・後で聞いたら、最近テレビのケンミンショーとかいうのに出たからだそうだ。
 普通なら30分前に並べば最初に入れるのだが、順番待ち表は早くも2枚目。記入していると幼なじみの店主竹井くんが出てきて「よっ、ひさしぶり」。11時に開店してみれば最初に入った後の15番目。
 10分ぐらい過ぎたところで携帯が鳴り、ばーちゃんが入っている施設からで、ばーちゃんが突然心肺停止になってしまい、AEDで自力呼吸できるようになったけど、意識があまりないので救急車で搬送中、搬送先が決りましたらお知らせします、とのこと。ニュースとかで良く聞く心肺停止をこんな身近で聞くとは思わなかった。
 心臓が動き出したし、ここまで来てしまったのでドタバタしてもしょうがないので、ラーメン喰って帰ろうと店前ブラブラしていた10分後にまた携帯がなり、病院が決ったとのこと。近所の弟が在宅だったので先に病院に行ってもらうことにした。さらに10分待った11時半でも9番目、本丸前にして撤退を決断。順番表の自分の名前を消してゆこうとしたところで、後ろから「ケンちゃん、ケンちゃん〜」。竹井くんがやってきて「本を出したんだ。後で読んでみてね」と一冊の本を手渡された。

 『白河ラーメンの神髄 とら食堂 全仕事』
 読んだけど、凄いの一言。麺の打ち方からスープの作り方まで事細かく親切丁寧に記されている完全攻略本である。途中で気付くのは頭で理解したそれらを実践の中で会得できるかどうかで、それはかなり超難度Cであるということを。写真フィルムでの「ゾーンシステム]と似ているのかもしれない。
 本へのサインをもらい先に辞さなければならない事情を竹井くんに話したところで携帯が鳴った。
 様態急変しカテーテルを入れて延命処置を行いたいのですが宜しいでしょうか、とのこと。
 「延命処置しないとどうなります?」
 「うーん・・・・そのままになると思います」
 「そのままイっちゃうのですか」
 「・・・・と思います」
 「じゃ、延命処置をお願いします」
 「その場合でも可能性は50%で、そして入院になります」
 「もうすぐ弟が行きますので宜しくお願いします」

 墓参りもやめ本家にちょっと寄って事情を話してすぐ辞して隣村の分家へ。こちらでも事情を話しできたての米をもらって帰路へ。
 ただ、近くならそれこそおっとりがたなで掛け参じるも、距離で言えば150km、時間で言えば3時間ぐらいかかる、そしておそらくは意識もない心肺停止状態なので、この先どちらにころんでも普通の急ぎでも変わりもなく、親不孝でもないと思い、かっ込みモードだけどインドカレーをランチし、途中のままドール新白河店で土産も買った。
 ママドールって知らなかったのだけど福島が郡山が発祥なようだ。甘党なら絶対に美味しいというやつで、ご当地名産の一つらしい。
 
 実家を出て1時間後、東北道で弟からのショートメールを受け取るが運転中かつ老眼なので、かみさんに代読してもらい「13:28、臨終」。

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