アンダルシア地方の青空市場

テニス、スキー、ゴルフとレジャーに事欠かない日本人から見れば、エッ、これが、と思ってしまう標準的スペイン人のレジャーが酒と散歩である。
夕方シャッターの閉まった店並をウインドショッピングよろしく老若男女、手をつなぎながらゾロゾロ当てもなく徘徊する様は、さながらゾンビ映画を見ているようでだが、とても羨ましいのだ。
そんな彼らにとって毎週土曜日朝8時から2時まで、裏通りにいろんな小店がズラリとならぶ通称土曜市場は絶好の散歩レジャーとなり、年末のアメ横を彷彿させてくれる賑いだ。

町単位に市場はあり、大都市を省き普通は土曜日開催である。
規模は校庭ぐらいの面積に電化製品、雑貨、被服、野菜、果物、花、アクセサリーなど、ありとあらゆる日常生活用品が並び、日本でいうところのバイパス沿いの大型ディスカウントショップである。
しかしどう見ても小売店より劣る三流品ばかりで、こんなの誰が買うの、なんて思っていると結構繁盛していたりして、私達が屋台又は海の家のラーメンを何故かおいしく感じるのと共通しているのかもしれない。果物はおいしいが野菜は少し大味という感じかな。

何処の市でもそうだが、何故か電化、貴金属製品はアフリカ黒人が仕切って売っているのが不思議だった。
「ヘイ、コレ買わないかい、日本製だからいい音するよ」と呼びかけられ、CDラジカセ見るとTobishi、こんなメーカーあったっか。また一面に並ぶカセットの売り場では、ふつう一個1500円するのがナント500円。
「最新アルバムだぜ」なんて言うので、ちゃんと包装してあるし私は思わず5個買ってしまい後で良く見たら、カセットに剥がれかけのコピーラベルが貼ってあるだけだった。
ケースラベルはおそらく高品質日本製最新型カラーコピーゼロックスで、ちょっと見では区別がつかないシロモノ。しかしこの子供ダマシ的なのが大好きなので毎週かかさず通っていたが、兄チャン、今スペインではコレが必携品だぜ、なんて言う半ダース150円のコンドームだけはとうとう最後まで買う事ができなかった。購入した人がいたら、使用感などなどをそっと教えてくれませんか。


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