通貨と幾つかのテレビ番組、新聞雑誌、そして領土だけがアメリカ、後は全部ラテンのプエルトリコに観光協会の取材招待で行ってきた。
アメリカのゴリ押し的政策が日本だけでなく、ここプエルトリコにも押し寄せていた。アメリカ領だから当然か。しかし、ラテンの人に禁止なんて通用しないのにね。そう、憎き禁煙。
10人ぐらいのメンバーで日本から訪れた私たちを、現地観光局のスタッフが招待してくれたのは、白い海岸にそびえ立つ、映画にも出てきそうな超豪華なベルサイユ宮殿風のレストランだった。
取り合えずワインで乾杯して、半分以上がおもむろにタバコに火を点けて道中の緊張感をほぐすかのようにプハァ。いきなりラテン系に見えないウエイターが、ササッとカール・ルイスよりも早く近寄ってきて、No smoking, please。
英検3級なる優秀な私は、それが英語であり禁煙の意味だと分かるまで数秒かかった。何故なら、プエルトリコに来て英語を聞いたのは、唯一空港だけで、後はずっとスペイン語だったからだ。
ここが駄目でも外ならOKとの事で、殆どが連れションならず連れタバコ。中で酒を飲んだり、外でタバコを吸ったりと忙しい宴だ。みんなが外に出ると、でかいテーブルにちょこんと数人残されるだけなので、最初ウエイターからは、食い逃げかと疑われた。
だんだん酔っぱらってきた私たちは面倒臭くなり、グラスとつまみを持って外で飲んだりプハァ。するとラテン系と思われる別なウエイターがやって来て、なんか知らんけど、いつからかレンストラン内禁煙になっちゃんたんだよな、とタバコを取り出して一緒にプハァ。
ブ厚い豪華なメニューを見たら、左側にはいろいろ美味しそうな一品料理がズラズラと並んでいて、右側にはシェフお任せの簡単なコースが1つだけ。左側はフランス語とスペイン語、右側は英語とスペイン語で記されてあった。わはははは、プエルトリコは、やっぱラテンだ。