ウチナンのレンタカー

ひめゆりに行くためにレンタカーを借りたら、それは新型マーチだった。
普段はアメ車の左ハンドルに乗っているので、最後の最後までトンチンカンな運転をした。
よっしゃ、右折、と云うと何故かワイパーが動き、ウオッシャー液は、となると何故かランプが付いた。ドラムブレーキの愛車チェロキーに比べて、マーチはディスクブレーキなので、停車する時は殆ど急ブレーキ。
その日の沖縄南部の道路交通状況に多少の支障をきたしたかもしれない。

安全運転で左側車線を走っていたら何故か左折専用車線にいた。右に入ろうと思ったら目の前の信号が赤に変わり、車が繋がってしまい入る余地がなかった。それも常時左折可の標識のある交差点でだ。
つまり、右ウインカーを出しながら停まっている私の車がなかったら、その後に不本意に立ち止まっている10台はある車達は赤でも左折できる状態なのだ。
これが東京なら、こう云う時じゃないとクラクションを思いっ切り鳴らせないので、心おきなくクラクションを押しっぱなしにして、バカヤロー、レンタカーッ、んな所に停まってんじゃねーよッ、このタコッ、なーんて怒鳴るのだが、あれ、私だけ。仕方ないと云う感じでみんな静かに待ってくれている。

信号が青になり右隣に並ぶ車の後に入ろうかと思ったら、東京では絶対に見る事のできない光景である、その車が前に入れ、と合図をしてくれたのだ。東京なら、死ぬまで停まってろ、てな感じで、車間距離1cmにして絶対に入れない、えっ、私だけ。
「いやいや、沖縄の人ってすごく親切だね。感動したよ」
「ケンちゃん、いつもイライラしているからねぇ。長生きしないよ」
「んだね。イライラして運転しちゃぁいけないネ」
それからちょっと行ったら同じようなレンタカーがチンタラチンタラ走っている。新婚さんなのかやたら黒い頭2つがくっついている。
「バカヤロー、チンタラ走ってんじゃねぇよッ、このスカタコ!」って怒鳴りながら思いっ切り抜いてやった。長生きしないな。
でもね、東京じゃ車間距離を1m以上あけちゃいけないし、信号待ちで反対の信号が黄色になったらアクセルふかし、赤になったら発進して、交差点の真ん中で青になるように走らないと後のタクシーがパッシングするような場所なんですもの。おまけに高速道路で一番遅い車は緊急走行している救急車だし、一番恐いのはパトカーではなくスモークガラスのベンツですからね。
あれ、何の話だっけ、
そうそう、レンタカー借りて、ひめゆりに行くのね。
おっと、長文になったので、つづきじゃ。

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