前回乗ったデンマークのスカンジナビア航空のコペンハーゲン空港がとっても喫煙者に対して優しく、通路の至るところに灰皿を設置していたので今回もと思ったら、夏場の北欧から南欧への空路はバカンスで割高になっていた。
ブリティッシュだと、空港を数キロも歩かされてやっとやっとたどり着いた隅っこにある隔離的監獄風小部屋が唯一の喫煙室なので、アングロサクソン系は無視。
機内を犬が散歩するというロシアのアエロフロートを見たら、帰りのモスクワ空港のトランジット待ち時間が、なんと12時間。なにすんだ、ロシアで。
各航空会社のサイトを見ていると、国際便にも「早割り」があって、びっくりした。
聞けば、格安旅行代理店で買うより安い。今回のいろいろな条件に合ったのが、エアーフランス(通称、エアフラ)。
海外へ行く度に航空会社が違うので、私にはマイレージなんて別世界。時々、北海道とかに行くのでJALのがあるけど、距離からして大島にも行けないだろう。
サイトからカード決算で申し込めるというのは非常に楽だし、何よりも旅行代理店経由のようなウエィティング(団体旅行が決るまでおあずけ)がないのが嬉しい限りだ。年末だと2日前にOKがでるケースがあるとのこと。もしNOなら暴動が起きるんじゃないかい。
サイト経由だと、部分的に限定されているけど座席も選べるのがよりナイス。しかし同行者達の座席を見てみると、どうも指定通りだったようには思えないのが不思議。
しっかり銀行から引き落とされて、いざ当日エアフラのカウンターに行ってみれば、
「お客さまは、インターネットからのお申し込みでございますよね」
「そうだよ」だから、なんなんだよ、早く荷物入れてよ
「原因は分かり兼ねますが、キャンセルされていて、お席は他のお客様のになっておりますが」
「なにそれ?そんな記憶ないし、それならとにかく別の席を取ってよ。子供がいるから最低2つは座席を並ばせてね」もしかしたら、ビジネスへ行けるかも、でも、もし2つだけで私がビジネスと言ったら殺されるだろうな。
「少々お待ちください」、と言って、何処かへ行ってしまい、私たちのところだけが延々に待たされ、同行者達はのんびりとレストランでコーヒーを飲んでいた。
やっとのこと、戻ってきて、「帰りの予約もキャンセルされているので、ここでまとめて改めて予約入れますので、しばらくお待ちください」、と言って、またまた何処かへ行ってしまわれた。私たち、本当にスペインに行けるのだろうか?と真剣に不安になった。
なんとか取れたのだけど、ラテンのフランスじゃ、いくら予約を取ったと言われても帰りが、いや、シャルルドゴール空港から成田に向かって飛び立つまで心配だ。
しかし、当日においてでも席が3つも確保できるというのは、このハイシーズンにおいてどういう事なのだろうか?それも帰りも含めてだ。突然の来客であるハイジャック御一行様の為に常に空けておいてあるとは思えないけど。
帰国当日、すぐさま日本のエラフラ事務所に電話したら、インターネット経由のコンピューターが不完全で、同様のトラブルが幾つかあったとのことで、深く陳謝していた。
楽観主義と言おうか楽天家なので、結果OKだったし、無事コンピューターもちゃんと直ったとの事で、それほど怒りもなかった。
それよりも往路の機内では、リクエストしなければ子供用グッツを持ってこなかったのはちとサービスが悪かったよ、エラフラくん。私たち座席エリアの担当スッチャーデス(今はアテンドなんとか?)はフランス人。でも、スカンジナビア航空と昔のイベリア航空の時は、外人だったけどすぐさま持ってきた。
復路の時は、服装が違ったのでチーフとかだろうか、スッチャーデスらしからぬ肝っ玉かーちゃん風の日本人が、座るや否やas soon as 子供用グッツを持ってきたのには嬉しかった。
数日間海外滞在の為、日本食が恋しくなっている復路の日本人乗客達。普段あまり食べもしないカップラーメンの機内サービスにみんなが並ぶ。
寝ほうけていた娘は臭いで目が覚めたのか、隣りで食べているのを見て「リンリンもカップラーメン食べたい!」と大騒ぎ。喰い意地が張っているな、と思ったけど、子供も同様、海外旅行の後ではなぁ、と納得。
娘がそこに行った時には、運悪く、なくなっていた。
それでも騒いで「なんで、りんりんのカップラーメンがないの?ねぇ、なんで?!」とアホの3乗グズりまくりの絶叫。
すると先ほどの肝っ玉かーちゃん風のスッチャーデスが、何処からか1つのカップラーメンを取り出して来て回りの人達に聞こえるように「カップラーメンはもうなくなりまして、これは子供用として最後となりますのでご了承ください」と言うではないか。
綺麗でスタイルが良いだけがスッチャーデスではないぞ、というのを改めて認識させられた、粋なお方だった。
ご存じのように、たいていヨーロッパ間は十数時間乗るので、映画も2つ放映される。
行く時ちょうどスターウォーズ2が公開されるので、あわよくばと思ったけど、それはやはりあわよくばだった。
往復とも日本の映画とアメリカのと2つを放映していたけど、日本のはストーリーが明確ではない「月の砂漠」と、同様な意味不明の難解モノ(名前失念)。アメリカのも難しい内容のサスペンスとか恋愛もの。
映画を見る為に飛行機に乗った訳ではなく、あくまでも暇つぶしとリラックスではないか。だとしたら、フランス映画界からすれば意に反していると思うけど、少なくともストーリー展開がシンプルで分かりやすい内容の映画を選ぶべきだと思う。
例えば、スターウォーズ(何故か娘は、スター・ボーズと呼ぶ)や猿の惑星などのSF、トイズ・ストーリー、ブルースブラザーズやポリス・アカデミーなどのコメディ、マルサの女や寅さんとか。個人的には「濡れ濡れ痴漢電車」とか「夜の人妻体験日記」とかでも良いが。
とにもかくも12時間、やることがないのだ。航空会社発行の雑誌を見たら、おお、テレビゲームみたいなのがあるではないか。良く見たらビジネスクラスからと記してあった。
こうやって精神的にも肉体的にもストレスが溜まってゆきエコノミー症候群になるのだろうなと思った。
そしていつもながら声を大きくして言いたいのが、「機内禁煙を謳うのなら、喫煙シーンのある映画を上映するな!」
誰か一緒に訴訟を起こしあまりにも安易な規制に警鐘を鳴らしませんか。できれば、その誰かに弁護士が入っていると嬉しい。
エアフラの機内食は、いずれも美味く、少なくとも今まで乗った中ではダントツであった。
多少の不平をカミさんに言うのだが、この機内食の美味さが全てを上回るのか、エアフラ絶賛である。女性の意見は揺ぎなく強い。
因みに、シャルル・ド・ゴール空港も喫煙には困らない。
ご存じのように、A国へ行くのにB国の飛行機に乗った場合、たいていB国にてトランジットし、当然、日本からA国行きとなっていてもそこで便名が変る。
往路では日本のサービスからかちゃんと荷物はA国まで届けてくれるようになっているみたいだが、復路の場合、便名が変ったらその都度、荷物を拾い、改めて預け直すのが通例みたいになっていたのが今回の旅行で知ったこと。エラフラだけかな?
チェックイン時に貼られた荷札シールを、ゲートから乗ろうとした時、わざわざ「ムッシュ、ナカジマ?」と呼び止められ、別の新しいのと貼り直してくれた。そして、かようなことを言われ、このトラブルが頻繁に起きているので注意してくださいとの事。それなら最初からそのシールを貼ってくれればと思ったけど。
何処の空港でも、ゲートを通り座席シートを持っていざ機内へという通路の途中、必ずチケットとパスポートをチェックされたので、先の預け荷物と言い、テロ対策の一つかもしれない。