モデルか画家か? 2004.4.18

小学校の入学式を終えた間もない休みの日に、カミさんと娘が公園で遊んでいたら、モデルクラブにスカウトされたそうだ。遊んでいたら品の良い綺麗なおばちゃんが近寄ってきて名刺を差し出した。おそらく若い頃はモデルをやっていて、引退してからも嘱託スカウトマン(ウーマンか)としてやっているのだと思う。
頂いた名刺には、渋谷区神宮前にあるモデルクラブが記されていた。

モデルクラブというと、美人とか可愛い子ばかりと思われがちだが、その綺麗さの範囲が一般のイメージよりかなり広いのが、クラブ経営の観点からしても現実だ。
子供の場合は、親の意志が強くなるから、私のような親バカだと、スカウトされただけで有頂天になって、ここぞとばかりに、にわかマネージャー風に頑張ったりするのが多いかもしれない。
本当にモデルとしてやって行けそうな子供もスカウトする他に、とにもかくもクラブに所属しそうだなというミーハー親子もスカウトしているのかもしれない。
クラブに所属すると、年に2回ぐらい顔写真やデーターの載ったモデルパンフレットを作成し、その金額が1回、100000円。大量に印刷し、各方面にこれまた大量に配付するので、その手間と送料、宣伝活動費からすれば安い値段だが、個人にとっては気合いを入れないと捻出できない金額だ。
また歩き方やポーズなどのレッスンを受け、それらを習得しなければならない。また、いろいろ数多くのオーディションを受けたりと、思うほど簡単ではなく、美人とかの個体差以前に、それなりに金がかかるという訳だ。
子供モデルの場合はそこまで大変ではないかもしれないが、一人でオーディション会場や撮影現場に行くことは不可能なので、当然家族が同伴することになる。共働きの我が家にとっては最初から無理な注文だ。

お声がかかっただけでも親ばかパパは嬉しい限りだが、かの娘はそのおばちゃんに「モデルにはなりたくないの」とのたまったそうだ。おいおい、取り敢えず事務所に行ってみて雰囲気だけでも見てから返事をしても遅くはないと思うのだが、いきなりノーッ!ときたもんだ。モデル自体を知らないのかと思って聞いてみた。
「普通はね、モデルになりたいと思うのよ。でも、りんりんはそういのは好きじゃないの。」
一応分かっているみだいだ。
「どういうところが好きじゃないの?」
「うーん、興味ないの。りんりんは画家になりたいの。」
そう言えば、以前にも同じこと言っていたなぁ。確かにお絵書きは好きだけど、それがイコール「画家」ということなのか。

最近描いた絵は、大きな猫ロベルトと小さな猫ルルデの絵。かなりデフォルメされていてピカソ風とも言えなくもなく、ルルデの方は、結構上手いと思った(かなり親ばかモード)。
「画家になりたいのなら、いろいろな絵を見るのも大事だよ。本棚にいろいろな画家の画集があるからそれを見たら。」
「りんりん、まだ小さいから、最初からそんな難しいの描けない。」
「いやいや、描けるとかじゃなくって目で見るのが大事だよ。」
後で話を聞いていたカミさんが、「やっぱ本物見ないとねぇ。」
「おおおっ、そんじゃ、みんなでプラド美術館へ行くか?」


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