猫ロベルト

1995年の春、久しぶりの女友達から電話がかかってきた。浮気のお誘いかなと思っていると、
「ねぇ、子猫要らない」
「悪くはないが、昨年のクリスマスにミーコが死んだばかりだからなぁ」
「生まれてまだ間もない茶トラの可愛い子猫だよ。うちで飼おうと思ったんだけど、ガリレオとガリレイが嫌がるのよ。で、いろいろ友達とかに当たったんだけど、みんな断られてさぁ、ケンさんが最後なの」
「へぇ、そうなの。えええッ、最後って、もし断ったらどうすんだよ」
「そうしたらしょうがないから保健所に持ってゆくしかないわ」

その週末、2000円の菓子折を持って彼女宅にでかけた。帰りにペットショップに寄って一通り猫用品を買い揃えたら数千円かかった。その隣のコーナーで同じくらいの舶来の子猫が数万円で売っていた。
未だペットとかを飼った事のないカミさんは、最初怖がっていたが、後天的猫免疫症候群にかかってすっかりハマってしまい、今では雑誌、猫の手帖の定期購読者までになっている。ちなみにこの写真は、猫手に掲載されたのだ。やっほ。
当時、身元引受人になっていた若いスペイン人夫婦が近所にいたのだが、そのダンナにそっくりだったのでロベルトと命名した。誕生日は4月1日とした。
最初の頃は精悍でかっこ良かったのだが、バクバク、キャッツフードをちゃんこ鍋のように食べまくり、今では歩くとチャポンチャポンと、たるんだ大きな腹を波打ちさせまくってサーファー達を喜ばせている。


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