田舎の結婚式 2-1

先週の週末、従姉妹の結婚式で福島県の郡山に行ってきた。
仕事でも依頼もないので、毎度のPRESTOを詰めたライカM6に50mmを付けて持っていった。
式が始まり会場を見渡してみると、ブライダルカメラマンとビデオマンが見当たらない。「カメラマンいないの?」と聞くと、叔父さんが「みんなが撮るから要らないよ」。そうか?
伯父さんは不要でも、新郎新婦は要るんじゃなかったのかい? ま、いろんな価値観があるからな。

痛風が気になったし料理もおフランスだったので、ビールをやめて赤ワインをボトルで頼んだ。私は新婦の親族席だから周りは白河のじいちゃんばいちゃん、そしておじちゃんおばちゃんとかで、完璧な「ずーずー弁」で満たされていた。
私は中学生になるまで、この親父の田舎へ良く遊びにいっていたので、東京弁とずーずー弁のバイリンガルだ。
食べていると「おい、ケンちゃんよ、プロだろ。写真撮ってやって、今、ケーキカットだよ」
「プロ」というのは金が動いてこそプロなんだけど、そんな論理はここでは通用しないので、仕方がないから「モノクロだよ」と言いながら、ポイントだけを押さえてスナップ。
小型のストロボで天井バウンス。小さい時にはずいぶんとお世話になった叔父さんだから恩返しのボランティアで丁寧に撮ってあげた。

ケーキカット、キャンドルサービス、白河市長の主賓挨拶、両親への花束贈呈、帰りの出口でのご挨拶などのカットだけど、生まれて初めて披露宴を50mmだけで撮ったぞ。
最初は50mmだけで撮れるものなのか?と不安だったけど、これしかないことを見極めると人間は工夫しようと思うんだね。でき上がった写真を見ると、十二分にブライダルフォトとして通用する写り具合だ。ほぉ、勉強になった。

新婦のポートレイトなどは紗のフィルターを入れて良い感じにプリントし、キャビネ10枚、市販のお洒落なアルバムに入れて送ってあげた。16枚アルバムのモノクロと普通のカラースナップのコンビでブライダルの仕事しようかしら。親族控室、挙式、披露宴までで 150000円。
これを「高い」という人がいたが、同じトロだって、回転寿司の300円もあれば、普通の寿司屋での600円、そして1000円だってあるんだな。この違いが分からなければ、300円で満足していれば良いということだ。
もっとも世の中には300円のを600円で売る寿司屋もいるかもしれない〜。

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